連続シンポジウム「東京の住宅地」の現在と未来

第4回:時を重ねた郊外戸建住宅地の変質と継承

 複数の古い郊外住宅地を取り上げ、人口減少や高齢化、住民のライフスタイルの変化等をどのように受け止め、住環境を変質させてきたのか、あるいは継承してきたのか。また、住宅地の時間経過に計画論がどのように介入できるのか。第三版から第四版の間の郊外戸建て住宅地の変化についても振り返りながら、議論を進めた。

日 時:2015年10月2日(金)17:00~20:00

会 場:東京大学工学部14号館2階144室(東京都文京区本郷7-3-1)

主 催:日本建築学会 関東支部 住宅問題専門研究委員会

〈プログラム〉

趣旨説明:梅本舞子(幹事/千葉大学) 


主題解説:

     1.「城南住宅における土地所有の変容と借地組合による住環境運営の変遷」

       :深見かほり(東京大学) 

     2.「郊外戸建住宅地の現在(伊勢原市愛甲原住宅ほか)」

       :加藤仁美(東海大学)

討  議:コメンテーター・大月敏雄(東京大学)

     司会・後藤智香子(主査/東京大学)

 当日は、参加者30名と大盛況であった。後半の討議では、お二人の先生のお話を受けて、大月先生にコメントをいただいた。郊外住宅地の歴史を解説された後、これからの郊外住宅地は、「住環境マネジメント」と「住生活マネジメント」を両立させる必要がある等の指摘をいただいた。その後、参加者からの質問に沿って議論を進めた。